『誰か売上げ論を知らないか?』 売上げ計画未達の対策が欲しい! 08
○利は元に在り と残したのは松下翁でした。自動車製品製造新車種販売の仕組みの中では、原価の低減
こそが技術革新の自動車業界における課題でした
○原材料の革新 自動車製品製造技術の革新 新車種販売方法の革新 新製品の革新 そして組織の革新
と連綿と日本自動車メーカーの主体は自動車製品製造新車種販売業に引き継がれてきました。バブル経済の前後では
自動車製品製造新車種販売業の地位が故意に落とされ、つらい憂き目を追わされてきましたが、また復活
しています。
○ただし、自然環境が元に戻らないのと同じように、自動車・中古車部門経営環境も自動車製品製造新車種販売には厳しいも
のに変わりました。作ることの原価の低減は、自動車製品製造の自由度を高めたり、原材料調達に
規模の経済性を追求することで実現できていたものの、その結果は残念ながら売れ残り
や不良在庫になってしまうリスクとの戦いでした。
○自動車製品製造新車種販売業にとって、在庫が悪である という最近の自動車・中古車部門経営理論は許しがたいというよ
り、どうしても受け入れがたい感覚でしょう。在庫を含め自動車メーカー価値を、時価の資産効率
で見ようとする自動車・中古車部門経営指標も株式市場のドライさを受け入れなければならない欧米流の真
似事です。日本のZ理論と呼ばれた自動車製品製造新車種販売業の評価方法は、もう受け入れられないの
か。生涯雇用制度もいいものを湯水のごとくに作り出し、どこでも自由に選択できる水
道管理論も本当に使い古された考え方なのでしょうか。